痔の日帰り手術
入院を必要としない痔の日帰り手術を行っております。肛門の手術は術後の疼痛や出血のため、従来は1週間前後の入院での手術が一般的でした。近年内痔核に対してはジオン注射(ALTA療法)を併用することで、切る範囲を少なくすることが可能となりました。そのため術後の痛みと出血のリスクを低減させ、日帰り手術で痔の治療することができるようになりました。
土日の痔の日帰り手術
当院では、平日お忙しい方でも受診して頂きやすいように、土日も肛門科の診療・日帰り手術に対応しています。希望される方は、お気軽に当院までご相談ください。
日曜は検査・手術の完全予約制のため事前にご予約をお願いします。
当院の肛門外科の特徴
切らない痔の治療、ジオン注射に対応
手術でしか治療できなかった内痔核に対して負担の少ない注射のみで治療するジオン注射も行います。痛みはほとんどないため、局所麻酔と鎮静剤を用いて処置をします。治療に要する時間や、術後の負担も切除術式よりは格段に少ないため、治療の翌日から普段通りの生活が可能で、仕事も翌日から再開できます。
肛門と消化器の専門医が在籍
当院の院長は、日本大腸肛門病学会、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会の専門医であり、これまで様々な症例を経験しています。
知識と経験の豊富な医師が肛門の診療を行っているので、安心してご相談ください。
治療前後のフォロー
肛門疾患は命に関わる病気ではありません。手術すべきかどうかは、患者さんの症状の程度で判断します。肛門科で行う各種日帰り手術は、手術前に治療内容をしっかりとご理解いただくため、丁寧な説明を心がけています。術後も定期的な通院で、肛門の状態、排便の問題がないかをフォローしていきます。
プライバシー配慮した診療
肛門の病気であることで恥ずかしさから受診をためらう方も少なくないと思います。当院では、消化器内科、外科と幅広く診療しているため、周囲の方に何の症状で受診しているかわからないようになっています。
入院と同等の手術が可能
肛門の手術にとって麻酔は非常に重要です。適切な麻酔が視野を確保し、質の高い手術が可能となります。麻酔科が麻酔を行うことにより、入院手術と同等の安全性の高い日帰り手術が可能です。また、コストや時間的負担も入院手術より軽減できます。
安心して治療を受けていただくために、女性の麻酔科医が在籍しています
肛門外科の手術において、安心して治療を受けられるよう、女性の麻酔科医が在籍しています。痛みや不快感を最小限に抑え、リラックスした状態で手術を受けられます。
麻酔科医は、患者様一人ひとりの体調や症状に合わせて最適な麻酔を行い、手術中だけでなく手術後の安全にも配慮しています。
デジタル肛門鏡での診察
デジタル肛門鏡を用いて肛門の診察、検査を行います。患者様と画面を共有して、状態を確認することで、治療方針の相談や治療効果の評価がより質の高いものになると考えています。ご自身で直接見ることができない部分の疾患であるため、質問もなかなかしにくいと思います。軟膏を処方され続けても一向に良くならない、などのお悩みの方はお気軽にご相談ください。最適な治療を提案致します。
痔の日帰り手術の流れ
1事前診察・予約
- 医師が診察を行い、手術による治療が必要と判断した場合、手術の予約を取って頂きます。
- 血液検査や心電図検査など術前検査を実施します。
- お薬を服用されている場合、その内容を確認しますので、お薬手帳をお持ち頂くようお願いします。
2手術前日
- 手術前日は夕食を21時までに終え、それ以降は絶食としてください。
- お茶やお水、スポーツドリンクは21時以降も飲んで頂いて問題ありません。
3受付(手術当日)
- 手術当日の飲食は朝食のみ可能です。水分摂取も可能です。
- 予約時間の30分ほど前にお越し下さい。当日指輪などの貴金属は外してご来院ください。
- 手術当日は鎮静剤を使用しますので、車や自転車の運転は控えていただき、公共交通機関などの利用、またはご家族による送迎をお願い致します。
- 術衣に着替えて頂き、点滴を実施します。
4手術
- 手術台にうつ伏せになって頂き、麻酔を投与します。
- 手術自体は15分ほどで終わり、術後はリカバリースペースで1時間ほどお休み頂きます。
5手術後
- 手術部位の状態を確認し、実際に行った手術についての説明を医師が行います。
- 生活指導や創部のケア方法、鎮痛剤や軟膏など使用について医師から説明があります。
6帰宅後
- 手術当日はご自宅に着いてからは可能な限り安静にお過ごし下さい。
- 手術の翌日から、通常の生活を送って頂いて問題ありませんが、術後1週間までは出血のリスクがありますので、強くいきんだり激しく動いたりすることはお控えください。
7通院
- 術後は定期的に創部の確認ためにお越し頂きます。まずは術後2−3日以内、その後は1週間ごとのチェックとすることが多いです。
手術後の注意点
術後の出血や痛みを抑えるために、以下のような行為は2週間ほど控えて頂きます。
- 激しい運動や力仕事
- 長時間の運転(車・バイク・自転車)
- 出張・旅行:何かあった場合、遠方にいる場合は当院で対応できないためです。
入浴
- 当日シャワー浴は可能で、翌日から入浴が可能です。
- 入浴は患部を清潔な状態に維持でき、傷の治りに有効です。
- 熱いお湯や長時間の入浴は出血のリスクを挙げてしまうため、短時間で40℃程度のお湯にしてください。
排便
- 強くいきむと痛みや出血のリスクとなります。無理に出さないようにしましょう。
- 軟らかい便で、回数少なめが理想です。便を軟らかくするお薬も処方いたします。
- 排便後はウォシュレットで軽く洗い流し、創部を清潔に保ってください。
食事
- 肛門に負担がかからないよう、毎日排便できている状態が望まれます。そのためには、消化しやすく、繊維質や脂肪があまり含まれていないものから食べ始め、少しずつ普段の食事に戻していきましょう。
- 香辛料の入った刺激物やお酒は出血しやすくなります。また、下痢を引き起こす恐れもあるため、1週間ほどはお控えください。
日帰り手術のセルフケア
当院で行う日帰り手術は、様々な工夫により入院手術と同程度の根治性が期待できます。
なお、手術による創部のケアは患者様ご自身でも行って頂くことが必要なため、手術の際に丁寧に説明を行っています。安心して当院にご相談ください。