胃ポリープ
(胃底腺ポリープと
過形成性ポリープ)
胃底腺ポリープと過形成性ポリープの2種類に分類されます。
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは、炎症やピロリ菌感染による萎縮がない健常な胃粘膜にできやすい表面平滑なポリープです。がん化のリスクは、ほとんどありません。
過形成性ポリープ
過形成性ポリープは、ピロリ菌感染などで萎縮の見られる胃粘膜に発生し、出血や、がん化のリスクがあります。ピロリ菌の除菌によって、ポリープの縮小、消失が期待できます。過形成性ポリープは胃底腺ポリープに比べるとがん化リスクが高いので、ピロリ菌の除菌治療後は胃カメラ検査を受けて経過観察をしましょう。
胃ポリープの症状
胃底腺ポリープと過形成性ポリープはいずれも自覚症状がないことが多く、バリウム検査や胃カメラ検査で偶然見つかることがほとんどです。
胃ポリープの検査・診断
胃カメラ検査
診断のためには胃カメラ検査を行います。胃粘膜を直接観察し、形状、色調などを確認します。胃底腺ポリープか過形成性ポリープかは観察のみでほとんどが判別可能です。精密検査が必要と判断した場合、組織を採取して病理検査を行い、確定診断します。バリウム検査でポリープを疑われた方は一度ご相談ください。
当院の胃カメラ検査
当院の胃カメラ検査は、経口検査と経鼻検査から選択でき、どちらの場合も鎮静剤の使用も可能で、苦痛を最小限に抑えられます。最新の内視鏡システムとスコープを用いて、経験豊富な内視鏡専門医が検査を担当し、精度の高い検査・治療を行います。まだ、検査を受けたことがなく不安をお持ちの方も、お気軽にご相談ください。
胃ポリープの治療
胃底腺ポリープの治療
胃底腺ポリープはがん化リスクが非常に低く、基本的に治療は行わず経過観察となります。
過形成性ポリープの治療
基本的に経過観察で良い病変です。胃カメラ検査によりがん化の疑いのあるもの、サイズが大きいもの、出血の原因になるものと判断された場合、内視鏡を用いて切除します。切除したポリープの病理検査を行い、悪性所見の有無、完全に取りきれているかなどを確認します。