十二指腸潰瘍とは
十二指腸潰瘍の症状
以下のような症状は当院へご相談ください。
- 上腹部の痛みや心窩部痛(みぞおちの痛み)
- 背部痛
- 吐き気・嘔吐
- 黒色便
- 食欲低下
十二指腸潰瘍の原因
ピロリ菌感染や鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)の使用が主な原因です。ピロリ菌感染による炎症の長期化が、十二指腸潰瘍の発症リスクとなります。また、鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)を使用すると、十二指腸粘膜を保護するプロスタグランジンの分泌量が減ることで十二指腸潰瘍の発症リスクが高まります。 ピロリ菌感染が関与している場合は除菌治療を行い、鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)が関与している場合は処方内容の変更を検討します。 喫煙、ストレス、刺激物の摂取、暴飲暴食などのリスク要因も重なると、十二指腸潰瘍の発症リスクもより高くなります。
十二指腸潰瘍の検査・診断
診断のためには胃カメラ検査を行います。胃カメラ検査により十二指腸粘膜を直接観察します。十二指腸は壁が薄く穿孔しやすいため、潰瘍の程度を評価することが重要です。潰瘍を認めた場合は病理検査で診断し、ピロリ菌検査も行います。出血を認める場合は、その場で止血処置を致します。
当院の胃カメラ検査
当院の胃カメラ検査は、経口検査と経鼻検査から選択でき、どちらの場合も鎮静剤の使用も可能で、苦痛を最小限に抑えられます。最新の内視鏡システムとスコープを用いて、経験豊富な内視鏡専門医が検査を担当し、精度の高い検査・治療を行います。まだ、検査を受けたことがなく不安をお持ちの方も、お気軽にご相談ください。
十二指腸潰瘍の治療
胃酸分泌抑制薬を6週間程度服用することで、80%程度の方は改善します。 なお、再発リスクも高いため、治療後も定期的に検査を受けることが望ましいです。 ピロリ菌感染が原因の場合は、除菌治療によって再発のリスクを大幅に低減できます。除菌治療では、2種類の抗生剤とその効果を高める胃酸分泌抑制剤を1週間内服して頂きます。
出血が起きている場合はその場で止血処置を行います。十二指腸穿孔を来している場合は、入院治療が必要ですので、提携先の医療機関へ紹介いたします。