- いぼ痔の切らない治療ジオン注射(ALTA療法)
- こんな理由で治療をためらっていませんか?
- ジオン注射(ALTA療法)の特徴
- 当院の肛門外科の特徴
- ジオン注射について
- ジオン注射(ALTA療法)の流れ
- ジオン注射のメリット・デメリット
- ジオン注射後の注意
- ジオン注射の費用
いぼ痔の切らない治療
ジオン注射(ALTA療法)
従来は、いぼ痔を治す場合は手術が不可欠でしたが、ジオン注射(ALTA療法)が登場したことにより、内痔核は注射のみで治療が可能となりました。
治療は注射のみのため入院の必要がなく、傷の痛みもありません。いぼ痔でお困りの方にとって、身体的負担と時間的負担を低減したジオン注射は待望の治療法と言えます。当院の院長は大腸肛門病学会専門医であり、ジオン注射の経験も豊富です。
こんな理由で治療をためらっていませんか?
- 肛門科への通院が恥ずかしい
- 知られたくないために受診を控えてしまう
- 誰にも知られずに痔を治療したい
- 通院回数を少なくしたい
- 学校や会社を休まずに痔を治療したい
- 治療や手術による痛みが不安
- どういった診療をするか不安
- 治療後の肛門がどうなるか不安
- 治療後も痛みが続くのではないか不安
早い段階で治療を受けられれば、お薬のみ、もしくは無痛のジオン注射により日帰り治療で対処できます。
上記のようなお悩みを抱えている方は、当院までご相談ください。当院ではプライバシーに配慮し、肛門外科と消化器内科の診療を同じ診察室で行うことで診療内容がわからないように工夫しています。
ジオン注射(ALTA療法)の特徴
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軟膏や座薬を使った治療では効果が得られない
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排便時に出血することが多い
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排便時に痔が脱出するが、しばらくすると自然に戻る
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排便時に痔が脱出し、指で押し込まないと戻らない
いぼ痔(内痔核)が肛門から脱出する(脱肛)場合、ジオン注射が推奨されます。
ジオン注射は治療中・治療後に痛みがほとんどなく、注射のみのため日帰りでの治療が可能です。
当院の肛門外科の特徴
切らない痔の治療、ジオン注射に対応
手術でしか治療できなかった内痔核に対して負担の少ない注射のみで治療するジオン注射も行います。痛みはほとんどないため、局所麻酔と鎮静剤を用いて処置をします。治療に要する時間や、術後の負担も切除術式よりは格段に少ないため、治療の翌日から普段通りの生活が可能で、仕事も翌日から再開できます。
土日も診療・手術が可能
平日は仕事などでお忙しい方でも受診できるよう、土日も診察・手術に対応しており、ジオン注射の予約も可能です。
(日曜は検査・手術のみの完全予約制です。)
肛門と消化器の専門医が在籍
当院の院長は、日本大腸肛門病学会、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会の専門医であり、これまで様々な症例を経験しています。
知識と経験の豊富な医師がジオン注射を行っているので、安心してご相談ください。
治療前後のフォロー
肛門疾患は命に関わる病気ではありません。手術すべきかどうかは、患者さんの症状の程度で判断します。肛門科で行うジオン注射などの各種日帰り手術は、手術前に治療内容をしっかりとご理解いただくため、丁寧な説明を心がけています。術後も定期的な通院で、肛門の状態、排便の問題がないかをフォローしていきます。
プライバシー配慮した診療
肛門の病気であることで恥ずかしさから受診をためらう方も少なくないと思います。当院では、消化器内科、外科と幅広く診療しているため、周囲の方に何の症状で受診しているかわからないようになっています。
安心して治療を受けていただくために、女性の麻酔科医が在籍しています
肛門外科の手術において、安心して治療を受けられるよう、女性の麻酔科医が在籍しています。痛みや不快感を最小限に抑え、リラックスした状態で手術を受けられます。
麻酔科医は、患者様一人ひとりの体調や症状に合わせて最適な麻酔を行い、手術中だけでなく手術後の安全にも配慮しています。
デジタル肛門鏡での診察
デジタル肛門鏡を用いて肛門の診察、検査を行います。患者様と画面を共有して、状態を確認することで、治療方針の相談や治療効果の評価がより質の高いものになると考えています。ご自身で直接見ることができない部分の疾患であるため、質問もなかなかしにくいと思います。軟膏を処方され続けても一向に良くならない、などのお悩みの方はお気軽にご相談ください。最適な治療を提案致します。
ジオン注射(ALTA療法)について
ジオン注射(ALTA療法)は、今までは手術が必要だとされていたケースでも治療可能です。
治療方法はジオンを痔核に直接注射することで、手術と同程度の効果を期待できるようになりました。注射だけで治療できるため、手術に比べて患者様の様々な負担が軽減されています。2005年5月より保険が適用されるようになりました。
ジオン注射(ALTA療法)の内容
ジオンの成分
硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする強力な硬化剤で、痔核の脱出や出血症状を改善します。
硫酸アルミニウムカリウム
痔核に炎症・線維化を発生させることで、痔核の退縮を促して脱出や出血症状を解消します。
タンニン酸
硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑え、組織障害を防止します。
ジオン注投与後の経過
注射直後
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注射してすぐに内痔核が退縮しはじめます。
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注射した針穴から流出した血液が直腸内に溜まることがあります。
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注射後、最初の排便では血液の付着が少しありますが、問題はありません。
注射翌日以降
- 翌日から脱出がなくなります。
- 痔が硬化するため、排便時に引っかかる感覚など違和感を覚える方もいます。(約1~2週間)
- 痔が癒着していき、固定が強くなります。(約1ヶ月)
- 注射後10日ほどまで発熱することがあります。(熱のみで1日で解熱します)
ジオン注射が受けられない方
- 小児
- 妊娠中・授乳中の方
- 全身状態が不良の方
- 前立腺がんなどで放射線治療を受けたことがある方
- 透析治療を受けている方
- 嵌頓痔核になっている方
- 潰瘍性大腸炎の方
ジオン注射(ALTA療法)の流れ
1麻酔
まずは、局所麻酔を投与します。麻酔を確認して、鎮静剤を投与します。
2治療
麻酔が効いていることが確認できたら、ジオン注射を実施します。ジオン注射は、1つの痔核を4つの位置(上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層)に分けて注射する四段階注射法により行います。麻酔も含めて治療時間は15~30分ほどになります。
3治療後
しばらくすると出血が治まり、脱出も軽くなります。
4治療後の経過
脱出が改善する時間は個人差がありますが、1週間~2ヶ月程度です。
ジオン注射のメリット・デメリット
メリット
- 内痔核が、手術による切除ではなく、注射のみで治療が可能。
- 切開を行わないので、痛みや出血が少ない。
- 入院が不要であり、家事や仕事を休む必要がない。
- 治療期間が短いため、身体的・精神的負担が少ない。
- 保険適用の治療であり、入院費も不要のため、経済的負担が少ない。
デメリット
- 切除術式よりも再発率が高い(約10〜30%)。
- 全ての内痔核を根治させることはできません。状態によっては切除による手術が必要な場合もあり、また、手術とジオン注射を併用した治療が適している場合もあります。
- 注射位置や注射量、針を刺す角度・深さなど厳密なコントロールが必要で、高度な技術が必要です。そのため、ジオン注射の教育で手技を習得した医師の在籍する施設でのみ受けることができます。
ジオン注射後の注意
ジオン注射は日帰り手術ですが、注射から約2日間は患部に負担をかけないよう、運動は避けてください。通常の生活は可能です。また、ジオン注射の有効成分である硫酸アルミニウムカリウムは、尿と一緒に排泄されるため、排泄を促進するためにしっかりと水分を摂取し、尿量を確保することが大切です。水分補給については事前にご説明しますが、手術前から行う必要があります。
副作用
注射した部位に腫れや痛みが起こる他、肛門部に重みを感じたり、発熱が起きることもあります。
いぼ痔は軽度の場合はお薬により改善が望めますが、悪化すると手術の難易度が上がり、治療期間も長くなります。そのため、肛門の痛みや出血などがあれば、早めに当院までご相談ください。
ジオン注射の費用
いぼ痔の手術は保険適用で受けられます。
症状などに応じて金額が変わりますが、以下の金額を参考にして頂ければと思います。
3割負担の場合 | |
ジオン注射(ALTA療法) | 約20,000円 |